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『成功の意図を書き換える』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.17~

こんにちは♪
エグゼクティブコーチング・トレーナーの
秋山ジョー賢司です。


今回は、【成功の意図を書き換える】という
テーマでお話したいと思います。


「意識レベルの限界」を突破する為に必要なこと。
3つ目のプロセスが『成功の意図を書き換える』です。

「成功の意図」とは、成功を通して「得たいもの」です。
例えば…売り上げを10億円する。
それは、家族と従業員の安定した生活のため、というように。


(それはわかります。それで、書き換えるって?)


成功して、ある時点まで来た。
そして今、壁にぶち当たりこれ以上進まない。

それは、
成功の意図を見直すタイミングが来ているかもしれない
ということなのです。


(なんか、わかるような、わからないような…)


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ある卸メーカーの社長は、
8年前に父から事業を引き継ぎました。

そして、この会社をつぶさないために、
・今まで働いてきた社員にちゃんと給料が払えるように…
・社長が変わったら、状況が悪くなったって言われないようにしないと…
その思いで8年間懸命に走ってきました。

大きなピンチがあり、それを乗り越えた年もありました。
大きな利益を出した年もありました。

しかし、ここ数年、どんなに頑張っても業績は伸びない。
それどころか毎年徐々に下がってきている…。

どうしていいかわからない…
何から手をつけてよいのか分からない…
という状態にはまって抜け出せないでいました。
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(どうしたらいいのですか?)

この社長の「成功の意図」では、通用しない所まで来た
ということです。

(「従業員のために」という意図ではダメなの?)

ダメということはありません。
この組織でその意図だけでは、通用しない所まで来た
といことです。

(いやいや、これだけではないと思いますよ。
 きっと「お客様のために…」という意図もあるはずですよ)

そうかも知れません。
それも踏まえて、それでは通用しない所まで来たのかもしれません。

そして、もう一つ、この社長の「成功の意図」があります。

(何?)

「自分がダメな経営者だと思われたくない」という成功の意図です。

(それもダメなの?)


いいとか、ダメとか、そういうことではなく、
その成功の意図では通用しない所まで来たということです。

(「通用しない所まで来た」なんかそればっかり…)

成功の意図を変える。
これは、企業が成長していく過程で必ず通るプロセスなのです。

ですから、意識改革の限界まで来たと感じた時、
「成功の意図」を見直すことが必要となります。


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この社長さんには、改めて「成功の意図」を考えてもらいました。

それは事業継承者としてではなく、一人の経営者として
・何をしたいのか?
・この世に何をもたらしたいのか?
・周囲の人間とどう関わりたいのか?

その後に、
その成し遂げたいことを「実行するステージ」として
今自分がいる業界で自分の会社がどのように発展して
いくべきなのか?を決断してもらいました。

この決断(=方向性)は他の誰でもない、
自分の中から出てきたものなので、
社員に対して強い想いをもって伝えることができたそうです。

そして、この企業の向かうべき新たな方向性
となりました。
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大きな壁にぶち当たり、「意識改革の限界」が来ている時。
それは「成功の意図」を見直す時が
来ているのかもしれません。



最後に【成功の意図を見直す】ための
Self Question をお伝えします。

『私は、何のために事業を続けているのだろうか?』
『私は、事業の成功を通して何を得たのだろうか?』
『この成功の意図は、次のステージにふさわしいのだろうか?』


あなたは、この質問になんと応えるでしょうか?
自分を活かす天才になる旅、今週も楽しんで下さい♪
CHANGE YOUR MIND!!


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    Joeの自分を極める言葉
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「壁」に見えるか?

「扉」に見えるか?

      by Joe



次のステージに行くのが怖い人が
壁に見えます。
次のステージに行く覚悟がある人には
扉に見えるのです。