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『社内コーチングは指示・命令が重要!?』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.64~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


今回は、
【社内コーチングは指示・命令が重要!?】
というテーマでお話ししたいと思います。


前回の社内コーチングの極意は、
『声のトーンを意識する』でした。


さて、2つ目の極意は、

指示・命令を「明確」に出す

ということです。


(えっ、いいんですか?)

(よくコーチングは、部下に指示・命令をしない。
 と聞くのですが…)


誰ですか?そんなこと言っている人は (笑)


ビジネスでコーチングを用いる場合、
指示・命令が「明確」であることは必須です。


なぜなら、
その指示・命令が部下のゴールになり、
そのゴールに対して、
本人が自分で考えて突破していく。


その本人が突破する力を
コーチングを使って引き出すのです。


(それはそうですよね)


その時に意識して欲しいのは、
「オーダー」と「条件」を
分けて伝えることです。


(オーダーと条件?)


例えば、
ガンダムのプラモデルを作ってもらいたい
とします。


(えっ、この流れでガンプラ?)


いいんです!たとえ話なので!


(ジョーさん、ガンプラ好きなんだ。笑)


『ガンプラを作ってください』
これがオーダー(指示・命令)だとします。


(はい。はい)


でも、箱を開けたら
説明書が入っていません。


(えっ? 大変じゃないですか?)


はい。
説明書がない。
これが「条件」です。


つまり、
オーダーは、ガンプラを作る。
条件は、説明書がない。

この条件で、
このオーダーをクリアして欲しい。
これが今回、君にお願いしたい内容なんだ。


(はい!わかりました!
 ってなりそうですね)


これを明確にして部下に依頼する。
そうすると、コーチングが機能するのです。



Q.じゃあ、どうすればいいと思う?
(う〜ん、箱に絵があるので、
 それを見ながら作ります)


Q.箱だと、後ろ姿がよく見えないようだけど、
 そこはどうしようか?
(え〜と、ネットで後ろ姿が見えないか調べてみます)


なるほど。
そういえば、カッターがないんだよ。


(えーっ!)


それも「条件」として受け取ってくれ。


(それも「条件」なんですね…)


Q.どうやってパーツを切り取る?
(キレイに切るならニッパーで切った方が
 いいですね。)


Q.持ってる?
(ないです)


Q.誰なら持ってるかな?
(えーっと…)



こんな感じです。



(オーダーと条件かぁ〜。
 今まで意識して、
 分けて伝えてなかったなぁ)


分けて伝えるのが、ポイントなのです。


実際のビジネスでは、
・予算(お金)
・納期(時間)
・マンパワー(ヒト)
などが「条件」となりますね。


(確かに)


つまり、
コーチングを機能させる極意として、

・指示・命令を明確にして
・オーダーと条件を分けて伝える。

その条件でオーダーをクリアする。

その解決法を部下に出してもらうために
質問を投げかけてください。



(はい、やってみます!)



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  Joeの自分を極める言葉
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オーダーと条件を伝える。
 それがあなたの「JOE件」だ。

      by Joe


経営者には、得たい結果がある。
その結果を得るために、
部下の力を引き出す。

あなたは、
部下の力を引き出す。という力を
自分の中から引き出すことだ。