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『コーチングで黙り込む部下は〇〇がない』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.65~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


さて、お送りしている
『加速する社内コーチングの極意』シリーズ。

第3回目の今回は、
【コーチングで黙り込む部下は◯◯がない】
というテーマでお話ししたいと思います。



第1回:コーチングしたら気持ち悪がられた。
⇒ http://jujube-ex.jp/Ldr719/1691

第2回:社内コーチングは指示・命令が重要?
⇒ http://jujube-ex.jp/Ldr719/2691


社内コーチングで起こることの一つに、
『何を質問しても、黙り込んでしまう』
ということが起きます。


(います!こういう人!)


(質問しても「はぁ…」
 と言ったっきり何にも答えない)


(あれは、どうしてなんですかねぇ〜)


いくつかの理由が考えられますが、
今回は「思考習慣」についてお話ししますね。


(思考習慣?)


はい。

私達は、何らかの習慣を持っています。
歯を磨く。
挨拶する。
着替える。

これらは「行動習慣」と呼ばれます。


習慣とは、行動を反復することによって、
大きなエネルギーなしに行動できるように
なるヒトのプログラムです。


(たしかに、習慣づいたものって、
 よし、やるぞーと思わなくても、
 できますよね〜)


実は、
思考にも習慣があるのです。


思考習慣が強い人は、
問いかけられても答えがパッと出てきます。


思考習慣が弱い人は、
「相手の質問に対して考える」のが
ちょっと苦手。

質問されてもなかなか、自分の中から答えを
見つけ出そうとしません。


(なぜなんですか?
 よくわかりません。そういう人)


質問に答えるとは、
自分の内側を相手に見せる、
ということになります。


過去の経験において、

「自分の意見を言ったら、いつも否定された。」
「相手の指示通り動くことが多かった。」

という経験が強く残っている人は、

「自分の内側を相手に見せないことで、
自分を守る。」

というプログラムが強化されているのです。


(どうすればいいのですか?)


そのような人には
「浅い質問」が有効的です。


(「浅い質問」ってどういうのですか?)


浅い質問の代表的なものは、
【過去の事実】の質問です。


Q 昨日の夜、何食べました?


(えっと…「サバの煮込み」です)


このように、過去の事実は、
深く考えなくて良いので答えやすいのです。


(たしかに)


例えば、部下から商談の報告を受ける時、

Q 昨日の商談は、何時からだったの?
Q 先方は、何人だった?

という「見た事実」から
問いかけていきます。


そして、
Qキミは、なんの話をしたの?
Qそうしたら、先方はなんて言ってた?

と「言った事実」「聞こえた事実」を
問いかけます。


(見た事実、言った事実、聞こえた事実、かぁ)


これを繰り返していくことで、
『思考習慣』が少しずつ養われていきます。


「過去の事実」の質問を使って、
部下の思考習慣を少しずつ広げてくださいね。


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  Joeの自分を極める言葉
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黙っているんじゃない。
 フリーズしてんだ。こっちは!

          by Joe


「なぜ黙ってるんだ!」
と聞きたくなることありますよね。

相手は、あなたの気迫に押されて、
フリーズしてしまっているのかも
しれませんよ。