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『コーチングで思考習慣を強化する!』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.66~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


さて、お送りしている
『加速する社内コーチングの極意』シリーズ。


第4回目は、
【コーチングで思考習慣を強化する!】
というテーマでお話ししたいと思います。


前回は、思考習慣についてお伝えしました。


(思考習慣がない部下には、浅い質問で
『過去の事実』を問いかけるのでしたね)


はい。
浅い質問で、思考習慣がついてきたら、
それを強化していきます。


(次のステップがあるのですね。よかった!)


「過去の事実」の後は、
「過去の考え & 気持ち」です。


前回の
部下から商談の報告を受ける場面。
その続きを考えてみましょう。


「過去の事実」を聴いた後は、
「過去の考え&気持ち」を聴きます。


商談中に…
Qクライアントの反応をみて君はどう思った?
Q自分が話をしていて、どんなことを感じた?


このように「考え」や「気持ち」を
問いかけていきます。


自分の考えや気持ちは、過去の事実よりも
少し深い部分にアクセスする必要があります。


つまり、答えるのに少し勇気がいる
ということ。


でも、自分の中に「ゆとり」が生まれると、
自分の考え、気持ちを言うことに対して、
自分に許可を出していきます。


A:えっと、このプランには興味を持って
  いるようでした。
A:ただ、上司を納得させられるか
  不安そうにも見えました。

と話し始めるかもしれません。


(なるほど)


そして最後に
「未来の考え」を問いかけます。


Qじゃあ、この場合どうしたらいいと思う?
Qなにをすると、相手は不安が解消できそう?


この「未来の考え」を聴くことで
次は「今後の行動プラン」を引き出します。


そっか。
Qじゃあ、どこから手をつけるのがいいと思う?


行動プランを相手に伝えるとは、
コミットが必要になるので、
より深い質問と言えます。


(なるほど。
 ・まず、過去の事実を聴き、
 ・次に、相手の考えや気持ちを聴き、
 ・最後に、行動プラン
 という流れなのですね)


必ずこの通りがいい
という訳ではありませんが、
質問には「深さ」があるということを知って、
それをうまく使いこなすと
相手の思考習慣が強化されていくのです。


(質問の深さかぁ〜。
 それは意識したことがなかったな〜)


是非、質問の深さの種類を意識して、
相手の思考習慣を広げていってくださいね。


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  Joeの自分を極める言葉
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質問とは、
  内なる世界への冒険だ。

      by Joe



人は、質問されると
答えを自分の中へ探しに行く。
というプログラムを持っています。

つまり、
あなたの質問で相手は
「自分という冒険の旅」に出かけるのです。