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『自己イメージが低い部下の正体』~経営者のマインドセットの秘密 Vol.122~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの

秋山 ジョー 賢司です。


今週のテーマ:
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自己イメージが低い部下の正体
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Q 「私はできない。私は、ダメなんです。」
が口癖のマネージャーがいます。

仕事はしっかりできているので問題はないの
ですが、自己イメージが低く、マネージャー
として周囲にいい影響を与えていません。

このように、自己イメージが低い人にはどう
接すればいいのでしょうか?

50代 A 社長
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A 実は、その人の自己イメージは高いので、
心配しないで接して下さい。


まず最初に、ショックなことをお伝えします
ね。自己イメージが低くて落ち込んでいる人
って自己イメージが高いんです。

わかりますか?

自己イメージが低い人の前提にあるのは、
「私はできる」という信念なのです。

びっくりされるかもしれませんが、脳の中で
どう動いているか簡単に説明すると…


私は(本当なら)これくらいできる。
 ↓
でも、できていない。
 ↓
そんな私はダメだ。


というパターンで自分の脳を動かしているの
です。

「本当なら」というところがポイントです。
その台詞はどこから生まれてくるのでしょう
か。

そう。自己イメージの高さから生まれてきま
す。

簡潔に言うのなら、「この私が、こんなこと
もできないのか!」と自分に腹を立てている。


つまり、自己イメージの高さに対して、結果
や行動が伴っていないと感じ、自分を責めて
しまうのです。


では、そのような部下には、どう対応するの
が良いのでしょうか?


私の回答は、『相手を自己イメージが低い人
と捉えない』です。


そして、そのことであなた自身のマインドを
左右させない。
これが経営者として必要なスタンスです。


その上で、その部下に具体的アプローチが必
要だと思うなら、次の質問をしてください。


『君は、自分のイメージを低くして悩んでい
るように見えるけど…』

Qそのことで何を失っているの?
Qでは、反対にそのことで何を得ているの?

この質問をすることで、相手は今までよりも
深いレベルで内省をはじめます。


どんなことに気付けるかは、その部下によっ
て異なりますが、自分をしっかりと『内省』
させることはパフォーマンス・アップに繋が
ります。


なぜなら内省力の高い人は、自分をどう扱っ
たら良いか考え始めるからです。


自己イメージを低くしている部下に、惑わさ
れない。
相手の内省力を上げさせる!


これがイケてる社長の秘訣です。


【経営者のマインドセットの秘密】

自己イメージが低くて悩んでいる人は、
本当は自己イメージの高さに苦しんでいる
ということを知る。

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今週のJOE語録。
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私は、完璧だ。なんでもできる。

失敗もできるし、
落ち込むこともできる。

そして、
立ち直ることさえできる。

どうだ参ったか。

     by Joe

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完璧=なんでもできると訳すなら、

失敗くらい できないと。
落ち込むのも できないと。

完璧ではありませんね。