エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。
部下との面談中、質問すると部下は黙り込ん
でしまった。
…(沈黙) 。
その時、多くの人が部下の沈黙に耐えられ
ず、質問を変えたり、説明を足したりして
しまいます。
なぜ、沈黙に耐えられないのでしょうか?
そして、部下の沈黙に耐えられないことで、
何を失っているのでしょうか?
今週のテーマ:
====================
沈黙の価値
====================
人の脳には、「空白」を埋めたがるという癖
(メカニズム)があります。
人との会話において「空白」ができると、そ
の空白を埋めようとしてしまうのです。
Q:どうやったらいいと思う?
Q:今後、どんなことが必要だと思う?
部下:…(沈黙)。
(あっ、黙り込んだ…)
部下の沈黙は、あなたにとっての「空白」。
その空白を埋めるため、部下の沈黙の意味を
考えてしまいます。
(答えがわからなくて困っている?)
(攻められていると感じている?)
(私の聞き方が悪い?)
そして「助け舟」を出します。
えっと…。
つまり聞きたいことは、改善策を考えてもら
いたいと思っただけで…
別にあなたが悪いって言っている訳じゃない
んだよ…わかる?
部下:…(沈黙)。
(あれ? まだ、伝わらないのかな?)
助け舟を出しているつもりでしょうが、実は
部下の沈黙に、あなたが「動揺」しているの
です。
部下は、「沈黙」しながら何をしていると思
いますか?
あなたの質問に対して、自分の内側に入り、
答えを探しているのです。
特に、「今まで考えたこともない」ことを
考えている時、「何かに気づこうとしてい
る」時、沈黙します。
その時に、あなたが必死になって声をかける
と、部下は深い内省をやめてしまいます。
あなたの問いかけをきっかけに、今まで気づ
いていなかったことに気づこうとしている。
今まで考えが及ばなかったことに、たどり着
こうとしている。
「沈黙」=「あなたが嫌」というサインでは
なく、「思考の殻」を破ろうとしているサイ
ンなのです。
「動じない」で待ってあげてください。
具体的には、相手が話し始めるまで、おおら
かな覇気で(あなたが)沈黙を維持して下さ
い。
難しいかもしれません。
が、やって下さい。
それが、上に立つ人間のミッションです。
【経営者のマインドセットの秘密】
「沈黙」とは、
思考の殻を破ろうとしているサイン。
====================
今週のJOE語録
====================
あなたの見方が、
あなたの味方。
by Joe
====================
あなたは社員をどのように見ていますか?
あなたは業者の方をどのように見ています
か?
あなたはお金をどのように見ていますか?
あなたの「見方」で
相手は、あなたの「味方」になります。