こんにちは♪
エグゼクティブコーチング・トレーナーの
秋山ジョー賢司です。
今回は、【向き合うべきもの】という
テーマでお話したいと思います。
前回は「意識改革の限界」に来ている人は
「無意識の抵抗」にあっている。
そして、「意識改革の限界」を突破するためには、
「イケている自分を手放す」プロセスについて、
お話をしました。
「意識改革の限界」を突破する2つ目の必要なプロセスは、
『避けているものと向き合う』です。
(なんか、この時点で嫌な予感が…)
*********************************************
ある社長さんは、
20億ある売り上げを30億まで引き上げたい、
と考えていました。
そのため、いろんなしくみの導入、社員研修などを
取り入れたのですが、どうしても上手くかない。
と悩んでいました。
私がお話を聴くと、その企業が取り組むべき点が
明確になりました。
それは「社長が副社長との確執に真正面から向き合う」
ということでした。
つまり、
企業のサービスやしくみが課題ではなく、
社長と副社長の関わりに課題があったのです。
私がそのことに触れると、
「いやぁ~、それはそうなのですが…
それよりも今回導入した人事制度をなんとかしたいのです。
それに、もっと社員教育をしっかりと…」
と自分と副社長との確執について触れようとしません。
****************************************************
(これはどういうことなんですか?)
本人も「何となく」分かっているのです。
自分が今、何に向き合うべきなのかを。
しかし、そのことに触れたくないので、
人事制度、社員教育など他のものを扱うことで
「向き合うべきもの」から目を背けているのです。
(なぜ、向き合いたくないの?)
それは、(無意識レベルで)自分が見たくないものを
見ることになると知っているからです。
(見たくないことを見る?)
社長は慎重に捉えながら確実に進むタイプ。
一方の副社長は、果敢に攻めるチャレンジャータイプでした。
社長は自分とは違うチャレンジャータイプの副社長を
自分の弱点を補ってくれる頼もしい相棒、と感じていました。
と同時に、副社長のどんなことでも恐れずにチャレンジする姿を
見ていると「自分が臆病な人間」に見えてしまうことがありました。
それが度重なり、いつのまにか彼の存在を避けるように
なっていたのです。
(それはそれでいいじゃない?)
この会社は今、新しい分野への進出にチャレンジしています。
つまり、副社長の力をより発揮してもらうことが
次のステージへの鍵でした。
しかし、社長は副社長の力を頼ろうとはしません。
彼の力に頼ることは、自分の存在価値を否定してしまうこと
になると感じ、彼を避けていたのでした。
しかし、無意識で避けているので本人が気づいていないのです。
このように、「意識改革の限界」に来ている時、
「向き合うべきこと」があるにも関わらず、
それを無意識で避けているケースがたくさん見られます。
*****************************************
この社長さんには、
今自分の中で起こっていることを感じてもらい、
「向き合うべきこと」にしっかり向き合って頂きました。
自分が何を恐れているのか?
その恐れから、無意識的にどのような態度を取っているのか?
その態度が、周囲にどのような影響を与えているのか?
それを見ていくうちに、この社長の中で、
・自分が何を大切にしているのか?
・本当は副社長とどう関わりたいのか?
・この会社を発展させるために「自分が何をチャレンジ」していけばいいのか?
が明確になりました。
結果として…
今は副社長に新規事業のリーダーとなってもらい、
着実に成果を出しているそうです。
****************************************
このプロセスは、この社長にとって怖かったと思います。
同時に、そこと敢えて向き合うこと自体が、
組織を成長させるプロセスになるのです。
最後に【意識改革の限界を突破する】ための
Self Question をお伝えします。
『私は今、何を避けているだろうか?』
『私が、本当に「向き合うべきこと」は、なんだろうか?』
あなたは、この質問になんと応えるでしょうか?
自分を活かす天才になる旅、今週も楽しんで下さい♪
CHANGE YOUR MIND!!
*****************************************
Joeの自分を極める言葉
*****************************************
恐れることを 恐れるな。
by Joe
我々は「恐れを持つこと」に恐れている。
恐れを持つことを恐れなくなった時、
それを「勇気」と呼ぶ。