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『優秀さの証明』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.24~

こんにちは♪
エグゼクティブコーチング・トレーナーの
秋山ジョー賢司です。


今回は、【優秀さの証明】という
テーマでお話ししたいと思います。


前回はラブ・ベースのモチベーション。
前々回はフィア・ベースのモチベーションについてお話ししました。


フィア・ベースのモチベーションとして
・反骨精神
・優秀さの証明
・嫌なものが明確
などが代表的なものです。


(「優秀さの証明」がフィア・ベースってピンとこないな~)
(だって凄いことじゃない)


ここで言うのは、優秀さを証明したい!
という楽しい感じよりも、
証明しないと次に行けない、納得いかない、というケースです。


(まだ、ピンときません)


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あるweb系の若い社長は3年前に会社を起業しました。
彼は、学生時代から成績優秀でした。


就職に関しても、
「入りたい会社なんてない。今ある会社はみんな古くさい」
「俺ならもっといい会社をつくれる」と考えていました。


起業して3年。彼は売上げを2億円にしました。
彼は思いました。「ほらやっぱり、オレ凄い」と。


同時に、他社の経営者に対し、
「もっと凄い奴がいる。いいところまで来たはずなのに…」
「まあいい。そいつも抜けばいい」


彼はまた猛烈に頑張って業績がアップしました。
しかし、彼はまたさらに上の人を発見。
「えっ!?まだ上の奴がいるの??」


なんかエンドレスな気がする…。
いつになったら終わるんだろう。
いつになったらオレは優秀さを証明できるのだろう?
なんかすごい疲れてきた…。
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(なんかループだね)


彼は自分がループに入っていることに気づいていません。


彼は、自分の優秀さを証明する為に起業しました。


(だから、それのどこがフィア・ベースなの?)


彼は「優秀さの証明」をどうしてもしなければならなかったのです。


(なんで?)


優秀さの証明が絶対に必要な人、それはどんな人ですか?


(えっ?証明したい人?)


自分が優秀でないといられない。
それを証明せずにいられない。


つまり、
『本当は自分に劣等感を感じている』人です。


(あっ!)


このような人は、劣等感をモチベーションにしているので、
ある成功を収めても、より上の人を見つけては、
自分に劣等感を感じ「それを打ち破る!」というパターンを
繰り返していきます。


そして、ある場所で力尽きてしまうのです。


(なるほど。それでさっきの社長はどうなったの?)


先ほどのweb系の社長の【コア・バリュー】を一緒にみつけました。
そこから【コア・ビジョン】を創ってもらいました。


すると、
彼(社長)のマインドセットが変わり…


「もう自分の優秀さ証明している場合ではない」
「そんなことに自分のエネルギー、時間を使うのはもったいない」
「それよりも、私はやりたいことがあるんだ!」


という捉え方に変わり、
本来の自分のビジネスを加速させて行きました。


「優秀さの証明」がいけないというのではありません。
それがその人にとって必要かつ重要となる時期があるんです。


その時は「優秀さの証明」。それが必要な時は、存分に行って下さい。


そして、なんか同じループを繰り返している…。
そんな自分に嫌気がさしてきた…。
と感じているのであれば、次のステージに進むタイミングがきているのです。


マインドセットをし直して、次のステージに抜けて行きましょう!




最後に【自分が「優秀さの証明」を求めているかどうか】
がわかるためのSelf Question をお伝えします。


『もし仮に、私のことを誰も評価してくれない、としたら…
それでも、私はそのビジョンを達成したいだろうか?』


あなたは、この質問になんと応えるでしょうか?
自分を活かす天才になる旅、今週も楽しんで下さい♪
CHANGE YOUR MIND!!


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    Joeの自分を極める言葉
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自信を失った?

そうじゃないでしょ。

自身を見失っているんだよ。
 
       by Joe


自信があるかないかをいつも意識している人は
結構忙しいし、大変そう。
でも本当に意識すべきは、
自分自身を見失っていないかどうか、です。