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『顧客の誘いを断れない』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.39~

こんにちは♪
エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


今回は、【顧客の誘いを断れない】という
テーマでお話ししたいと思います。


(なんか、優しい社長さんに起きがちな、
 気になるテーマですね〜)


断れない社長さん。
その奥にはどんなマインドがあったのでしょう。


先日、社長さんからこんな相談を受けました。
 ↓   ↓   ↓
====================

Q:
卸業をしています。

ある顧客からお酒の付き合いを誘われます。
お酒の席は嫌いではないのですが、

その人と飲んでも、
後ろ向きな話ばかりしてくるので
正直、もう一緒に飲みたくないのです。


断ろうとは思っているのです。
売上げ的に、そのお客様との付き合い
がなくなっても構わないのですが…。


同じ小売の人達に「あの社長、付き合いが悪い
よ」って陰口を言われそうで。


そうすると、その噂がたち、売上げが落ちて
しまう。それが困ります。


でも、
飲みにいくと気持ちが下がるのでなんとかし
たいと思ってます。


どうしたらいいでしょうか?


卸業 40代 A社長

====================

(お酒の席って微妙なときありますよね〜)


これは、
「お酒の席」が問題ではありませんよ。


(最近、ズバズバ切り捨てますね…)


A社長は、断りたいのに断れない。
ということで悩んでいますよね。


(確かに。私もあります)


なぜ、断れないのでしょうか?


(えっ、だって付き合いが悪いって噂が
小売さんに広がったら困るから。ですよね)


いいじゃないですか。
「付き合いが悪い」って噂が広まっても。


(でも、ビジネスがしにくくなるじゃないですか?)


そこです!


(へっ?)


「付き合いが悪いと広まる」と
「売上げが下がる」がくっついちゃっているんです。


(そうじゃないんですか?)


そうなんですか?


(また、わからなくなってきた…)


では、質問しますね。


「付き合いが悪いと、売上げが下がる」
という人が持っている信念はなんでしょうか?


(付き合いをしないと、買ってもらえない)


そうですね。
「付き合いをしないと、買ってもらえない」
という人が持っている信念はなんでしょうか?


(えっ?なんだろう?)


『人は、受け入れてもらいたければ
 相手に対して下手に出るべきだ。』
という信念です。


(そっか…)


そして深いレベルでは、
「私は、付き合わないと価値を与えられない
人間だ」という自己認識を持つことになります。


(なんか怖いですね)


「付き合わないと相手に価値を与えられない人間だ」
  ↓
「付き合わないと買ってもらえない」
  ↓
「だから私は付き合うしかない」


そうすると、買ってもらうためには、
望まない付き合いもする。


その一方で、望まない付き合いをすれば
するほど、自分が価値がない人間だ。という
自己認識を強化することになってしまうのです。


(どうすればいいの?)


ビジネスにおいて、
「相手に買ってもらう」ことは重要ですが、
なぜ「買ってもらいたい」のでしょうか?


買ってもらうと、相手にいいことが起こる、
だから買ってもらいたいのではないでしょうか?

 
(その通りです!)


しかし、
付き合いが良いと思われると買ってもらえる。
付き合いが悪いと思われると買ってもらえない。
とするなら、


あなたが売っているのは「付き合い」になってしまいます。


(ほんとだ!)


顧客のために
一生懸命になり、相手に合わせたり、
付き合うことはある。相手のために尽くす
ことも当然あります。


ただその行為は
「相手のためになりたいという自分がいる」
という前提があるからです。


(たしかに)


付き合いを断れないのが、
悪いことではありません。


なんのためにその付き合いをしているのか?


それを思い出してください。


最後に【顧客との付き合いを考える】ための
Self Question をお伝えします。

Q:私は何を売りたいのだろうか?

Q:それを売って相手にどうなって欲しいのだろうか?

Q:それを売ることでどんな自分になりたいのだろうか?


あなたは、この質問になんと応えるでしょうか?
自分を活かす天才になる旅、今週も楽しんで下さい♪


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 Joeの自分を極める言葉
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自分の行動に、
自分が勇気づけられた時。

それを、自尊心という。

         by Joe


あなたの行動は、
確かに、誰かを勇気づけるだろう。

しかし、あなたの行動は、
あなたを勇気づけている。

その時、身体の内側で感じている
感覚があるはず。

それが自尊心。