BACK NUMBER
『見方が変われば世界は変わるの?』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.68~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。



今回は、
【見方が変われば、本当に世界が変わるの?】
というテーマでお話ししたいと思います。


社長さんから、こんな相談を受けました。


==================== 

Q 見方が変われば世界が変わる。
ってどういうことですか?

経営に大きなダメージがないのに、
売上が少し下がると、

ヤバイな。大丈夫かなぁ。

とても心配になってしまいます。

知人の社長からは、
「気持ちの持ちようだよ」
と言われるのですが、

気の持ちようで、
ビジネスの結果が変わるなんて、
なんかおかしい気がします。

よく、
『見方が変われば世界が変わる』って聞きますが、
本当にそうなのですか?



40代   A社長

====================


(確かに「気の持ちよう」が大切なのは
 わかりますが、
 その実態は、よくわかりませんよね)


では、
「気の持ちよう」の正体を探るために、
ある有名な小学生の詩を紹介しますね。



せまいな、せまいな
といってみんな遊んでいる   

朝の会のとき、石を拾わされると
ひろいな、ひろいな
と拾っている



(運動場は同じ大きさだけど、
 「気持ち」の持ちようで、
 広く感じたり、狭く感じるということですよね)


実は「気持ち」の問題ではないのです。
犯人は、気持ちではなく「感覚」なのです。


(感覚?)


遊んでる時、
<楽しい>という感覚が身体に入ります。
その感覚が
「狭いな〜、もっと広いと楽しいのに」
という思考を生み出します。


石拾いをさせられている時、
<つまらない>という感覚が
「運動場広いな〜、なかなか終わらないや」
という思考を生み出している。


(たしかに「感覚」が最初に来てますね)


そして、この小学生が言っている
「広い」とか「狭い」は事実ではなく
この小学生の考え。つまり「思考」です。


(思考?気持ちじゃなくて?)


思考です。


広いな〜 (と私は、思った)
狭いな〜 (と私は、思った)


(あっ、そっか)


セリフから、
誰がそう思ったのか?という主語を
削除してしまうので、

「この校庭は広い」

という事実に変換されてしまうのです。


人が、
思考を事実として捉えてしまう癖があるのは
このためなのです。


事実は、
広さ◯◯平米の校庭がある。
それだけのことなのです。


これが
『見方が変われば、世界が変わる』
の正体なのです。


(なるほど)

(では、相談に来た社長さんのケースの
 場合はどうなんですか?)


先月の売り上げが◯◯万円あった。
今月の売り上げが◯◯万円あった。
差が◯◯万円だった。


これが事実。

ただし、
ここに「不安」という感覚が入り、
その感覚がいろんな思考を作り始めます。

このまま売り上げが下がったらどうしよう。
スタッフに給与を払えなかったらどうしよう。


この思考がさらに、
不安という感覚を加速させます。

やばい。
やばい。

と。


(どうすればいいのですか?)


感覚が思考を作り出す。とお伝えしましたね。


感覚を変えない限り、思考は変わらない。
つまり、
感覚を変えれば、思考が変わるのです。


(どうやって感覚を変えるのですか?)


いろんなやり方がありますが、
パワフルなのは、コア・ステイトです。


【コア・ステイト】とは、
コア・ビジョンに向かっている時に感じる
身体の内側の状態です。

※【コア・ステイト】については、
vol.53『顧客にマウンティング』を参照ください。
⇒ http://jujube-ex.jp/Ldr719/1721


このコア・ステイトの「感覚」で
「今月の売り上げが落ちている」
という事実(現象)を見てみてください。


きっと今までとは、
まったく違う思考が浮かびます。


見方を変えるとは、
「感覚を変える。」ことなのです。


*****************************************
  Joeの自分を極める言葉
*****************************************

あなたの見方が
    あなたの味方。
      by Joe


あなたが世界をどんな感覚で
捉えているか?


それが
どんな見方をしているか?
ということです。


その見方が、
あなたの味方になるのです。