エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。
今回は【社員が増えたら悩みも増えた?】
というテーマでお話ししたいと思います。
先日、
ある社長からこんな相談を受けました。
↓ ↓ ↓
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Q. 組織拡大のため、社員を増やしたら、
私の悩みが拡大してしまいました。(笑)
組織を大きくしようと、社員を増やしたら、
私の悩みや、やるべきことが増えて、
いつも時間に追われています。
今はこういう時期だと思い、
頑張っているのですが、いつまで続くのか?
と不安になる時があります。
経営者が時間がないのは仕方ないことだけど、
みんなそうなのでしょうか?
40代 A社長
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会社が大きくなり社員が増え始めると、
経営者は、「悩まなくていいこと」に
ついつい時間をさいてしまいます。
(悩まなくていいこと?)
はい。
ここで考えてもらいたいことがあります。
「社員を採用する」とは、
どういうことでしょうか?
(えっ?それは…
・営業戦力をアップする
・自分のサポートをしてもらう
・経理とか事務処理をしてもらう
みたいな感じです)
いろんなポジションがありますが、
大切なことは、
ある部分について、私の代わりに
「やってもらう」のではなく、
「悩んでもらう」
ということです。
(悩んでもらう?)
仕事を進めていくと
いくつもの「どうしよう?」が出てきます。
営業スタッフなら、
どうやって顧客をクロージングしようか?
事務スタッフなら、
どうやって正確に、効率よく作業を進めようか?
部長なら、
どうやって、部下をまとめればいいのか?
その「どうしよう?」を
「考えてもらう」ために採用しているのです。
しかし、多くの社長が、
部下が悩んでいると、自分が悩んでしまい、
その悩みを解決しようとします。
・部長が部下をまとめられない。
(私は)どうしよう…。
・営業スタッフが顧客の契約をなかなか取れない。
(私は) どうしよう…。
・事務スタッフがセミナー会場が
予約いっぱいで確保できないらしい…。
(私は)どうしよう…。
いやいや、違うのです。
それは、部下が悩むべきことであって、
あなたが悩んではいけないのです。
部下には「やってもらう」。
でも、「任せる」でもありません。
「そのこと」について
あなたの代わりに『悩んでもらう』のです。
部下が悩んでいたら、
「大変だね〜。頑張ってね♪」と
悩んでもらってください。
(なんか無責任な感じが…)
いいえ。
部下を持つとは、
その人に仕事を「託し」、
その人に「悩んでもらう」。
そして、あなたは悩まない。
そのかわり、部下の影響を受ける。
(その人の影響を受ける?)
そうです。
その人が出した成果の影響を受けるのは
経営者ですからね。
(なんか怖いですね)
そうですね。
だから、薄情でもなんでもないんです。
そして、その人にどのレベルの仕事を
どれくらい託すか?
それを見極めなくてはいけません。
採用するということを吐き違えてしまうと、
部下に悩んでもらうはずだったのに、
自分の時間をさいて社長が悩み、
解決してあげている。
という構図ができてしまいます。
いいですか。
部下とは、
託して、そして、影響を受ける相手。
どこまで託すか?
どこまでなら影響を受けてもいいか?
それは、あなたが考えなくてはいけません。
しかし、
それ以外は悩まずに、部下に悩んでもらい、
自分のすべきことに時間を使って下さい。
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Joeの自分を極める言葉
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部下に悩んでもらいなさい
by Joe
部下に悩んでもらってください。
あなたが、悩んではいけません。
あなたは、
どこまで託すか?
どこまで影響を受けても構わないか?
そこを悩んでください。