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『抽象的な報告しかしない部下』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.80~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


今週のテーマ:
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抽象的な報告しかしない部下
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状況を報告させると、
「先方は、結構いい感じです」
「まぁ、大丈夫だと思います」
と感覚的にしか話をしない部下がいます。

いつも結果を出せる部下なので
大きな心配はしていませんが、
感覚的な話ばかりされると
不安になる時もあります。

どうしたらいいでしょうか?


30代 経営者

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A:感覚的な情報を数値化して把握しましょう。


この部下の方は、
感覚的に物事を捉える傾向が強いのでしょう。


ビジネスは、数値化して具体的に捉えることが
重要です。


しかし、部下の感覚的な情報も有益なのです。


それを知っているイケてる社長は、
部下の感覚的な情報も取り入れながら
物事の判断をしています。


それでは、どうすればいいのか?


「メジャーリング(測定)」
というスキルを使ってください。


『◯◯を10とすると、どれくらい◯◯?』
これが「メジャーリング」の「構文」
になります。


『クライアントの反応が“結構いい感じ”って、
「絶対にやる」が10だとすると幾つくらい?』

「うーん、6割くらいですかねー」


このように「結構いい感じ」という
感覚的な情報を数値化していきます。


もちろんここで終わりません。
ここから、状況をさらに詳しく聞いていきます。


「そっか、6割なんだね」…
Q 先方は、こちらの提案のどの部分を
 気に入っているの?

Q 残りの4割は、どこを心配しているの?

Q 何があれば、先方の不安を取り除けそう?


このように情報を得ていくことで
部下の感覚的な情報をきっかけに、
その場での次の指示の判断に活かすことができるのです。


「メジャーリング」は、様々な感覚的情報を
数値化することができます。


・今日の調子は、いつもを100とすると
どれくらい?(部下の状態)

・今の役職ってどれくらい満足しているの?
「すごい満足」を10とすると?(満足度)

・今の説明はどれくらいわかった?
「すぐに取りかかれる」が10とすると?(理解度)


「メジャーリング」を使い、
相手の感覚的な情報を数値化してみてください。

今週も、
自分を活かす天才に近づきましょう!

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今週のJOE語録
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あなたの見方が、
    あなたの味方。
       by Joe

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あなたは、社員をどのように見ていますか?
あなたは、業者の方をどのように見ていますか?
あなたは、お金をどのように見ていますか?


あなたの「見方」で
相手は、あなたの「味方」になるんです。


そして、
あなたは、あなたをどのように見ていますか?

あなたは、あなたの「味方」になっていますか?