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『悩みを聞いてあげたら、話が永遠終わらなくて困っています。』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.81~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの 
秋山 ジョー 賢司です。


今週のテーマ:
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悩みを聞いてあげたら、
    話が永遠終わらなくて困っています。
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元気のないパートさんがいたので、
話を聞いてあげてスッキリすれば
また仕事を頑張ってくれるだろうと、
仕事が終わった後、話を聞いたら…。

家庭の悩みを話し続け、なんと3時間。

「そろそろ帰りましょう」と言ったら、
「あーっ、言いたいことが全部言えませんでした。
また、お話聞いてください!」

と言われ、正直ぞっとしました。

今後、どうしたらよいのでしょうか?


30代  経営者

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A:「壁打ち」の相手になる。



話を聞きながら、その聞こえてきた内容を
相手に「伝え返し」てください。

「そっか、◯◯だったんだ」
「そうなんだ、△△って言われたんだね」


自分で話したことが、
あなたの口から戻ってくる。
まさに「壁打ち」。


人は自分の話を伝え返されると、
自分のことを「俯瞰」して見れるようになります。


女優さんが、自分の演技をモニターで
チェックするかのように。

すると、
・自分が今何をしているのか?
・何を求めているのか?
・何に困っているのか?
・本当はどうしたいのか?

が、見えてきて落ち着きを取り戻せるように
なるのです。

ずっと伝え返しをして、頃合いを見て
この一言を言います。


『今、話してみて、
 どんなことがわかってきた?』


きっといろんなことに気づくことでしょう。
もちろん、あなたが時間を割いて
話を聞いてくれていることにも。



ここで、
最も重要なことをお伝えしたいと思います。


実は、相手に永遠に話しをさせているのは、
「あなた」なのです。


その相手は話しを「終えたくない」。
ずっと聞いててもらいたい。
その相手を見つけた。


でも、あなたは終えたいと思っている。
「終えるため」に話を聞いている。


あなたに逃げられては困る。


自分がスッキリさえしなければ、
ずっと、あなたに話を聞いてもらえることを
知っているのです。

もちろん、
無意識に行っていることですが…。


相手の前に、まず自分を俯瞰してみましょう。
自分がどんなスタンスで関わっているのか?
相手に何を与えているのか?


「あなたの話を聞かせてよ」という
ドッシリとしたオーラで関わってください。


今週も、
自分を活かす天才に近づきましょう!


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今週のJOE語録
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魅了しているのか?
   虜になっているのか?

              by Joe

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マウンティングとは
相手を威嚇することではない。
相手を魅了すること。

相手を
魅了しているのか?

それとも
虜になっているのか?