BACK NUMBER
『行動力はあるが、考えが浅い社員にリスク管理を意識させたいが…』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.86~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


今週のテーマ:
====================
行動力はあるが、考えが浅い社員。
リスク管理を意識させたいが…
====================

Q.行動力を評価して新しい社員を
中途採用しました。

行動力には申し分ないのですが、
後先を考えずに突っ走るので、
リスク管理ができていません。

今のところ、大きなトラブルはないのですが、
日々ハラハラしています。

このような部下に、
考える力をつけさせたいのですが、
どうしたらいいでしょうか?


40代 経営者

====================

A. 未来をうっかりイメージしてしまう質問
  を投げかける。

「やってみないとわかりませんから!」
と後先を考えずに素早く行動できる人は、
「今」にエネルギーを注ぐことが得意な人と言えます。

その一方で、(何かしらの理由があり)
「未来をイメージするのは怖いこと」
という信念を持っているため、
未来を予測することを(無意識で)避けています。

このような人に、

Q これが失敗したらどうなると思う?
Q うまくいかなかったらどうなると思う?

とマイナス面の予測をさせようと問いかけても、
身体(脳)が拒否します。


では、どうしたらいいのか?


最高の未来と最悪の未来を
両方イメージさせて下さい。


具体的な問いかけとしては、

Q それをすることで、考えうる
「最高の状況」はどんなことだと思う?

と質問し、その後に、

Q それをすることで、考えうる
「最悪の状況」はどんなことだと思う?

と最悪の未来をイメージさせます。


最初に、最高の未来をイメージさせるよう
誘導し、恐怖心を和らげ、
その後に、最悪の未来をイメージさせます。

すると、未来をイメージすることへの
抵抗が薄れていきます。

そして、

Q 最高の状況を「得る」ために、
 気をつけることは何?

Q 最悪の状況を「避ける」ために、
 気をつけることは何?

とリスク管理の質問をするのです。

最高の状況を得たい。
最悪の状況を避けたい。

この「両方の感情」を引き起こすことが
重要なポイントになります。


*************************************************
未来をイメージする。

そして、
対策を考える。

でも、
やってみないとわからない。

そこで、
まずやってみる。

すると、
なんらかの結果が出る。

そこから、
またアウトカムに向けて進む。

そうやって、
アウトカムに向けて進んでいく。

あなたのビジョンを現実化するために。

**************************************************

今週も、
自分を活かす天才を目指して!!


====================
今週のJOE語録
====================

怖い と 危ない は違う。

         by Joe
====================

怖いことは、避けなくていい。
危ないことは、避けるべき。

ビジネスにおいて、
怖いことを避けようとするから、
判断を間違える。

怖いことは、怖いと感じるだけ。
大丈夫だから。