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『感情の起伏の激しい部下をどうにかしたい』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.91~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


今週のテーマ:
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感情の起伏の激しい部下をどうにかしたい
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Q 部下が感情の起伏が激しく、
機嫌によって仕事のパフォーマンスが
変わってしまい困っています。

機嫌がいいときは、気が利いて、
とてもいい仕事をしてくれるので
とても助かっています。

もともと能力が高いので、高い成果をあげてくれます。

しかし、ちょっと気が進まないことや
仕事上で上手くいかないことがあると、
機嫌が悪くなり、新しい仕事をお願いすると
嫌な顔をして受け取ります。

このような自分の感情に振り回されている
社員には、どうしてあげたら良いのでしょうか?


30代 A 社長
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A 「お願い」をするのをやめましょう。


部下が、自分の感情に振り回され、
彼の仕事のパフォーマンスにムラがある。

そのような部下がいたら、相手の状態(機嫌)
を見ながら仕事を振らなくてはいけないので
大変に感じてしまうのは最もです。

さて、ここで質問です。
何が起きているのでしょうか?

部下がその時の気分で態度を変える。
それを彼は許可されていると思っている。

そう、あなたが許可しているので、
彼はそれができるのです。

あなたとその部下は、
そのような関係性になっているのです。

これが「今」起きていることです。
受け取れるでしょうか?


では、どうしてこのような関係が
つくられたのでしょう?


キーワードは、
「部下とあなたの関係性」に対する
あなたの捉え方です。


部下の仕事とは何でしょう?

部下はあなたが「お願い事」をする対象では
ありません。オーダーをする相手です。


あなたがすべきことを肩代わりしてもらって
いるのではなく「彼の仕事」を彼に振るのです。


会社にはやるべき仕事がある。
それを自分がする訳にはいかないので、
それを部下に「お願い」している。


あなたがそのような感覚でいると、
無意識でそれが伝わり、
部下は「肩代わりさせられている」という
感覚が生まれます。


だから、その仕事を自分ごととして、
捉えられないのです。

いいですか。

部下に依頼しているのは、
「お願い」ではありません。

「オーダー」です。

便宜上、「〇〇をお願いします。」と
文法上はお願い系ですが、
あなたの心の中では、

「これは、お前の仕事。託したぞ!」

と、あなたの仕事をやってもらうのでなく、
その部下の仕事として、しっかり渡して下さい。


部下をプロフェッショナル扱いする
あなたになって下さい。


それが、部下を活かす方法です。


自分を活かす。
それは、相手を活かす。


さあ、
今週も自分を活かす天才で行きましょう!


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今週のJOE語録
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あなたの可能性を広げないで、
 誰かの可能性を広げる?

 ふっ…無理な話だね。

         by Joe

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部下の可能性を広げたいと言うけど、
自らの可能性を広げている経営者。

だからこそ、相手の可能性も広げられる。

あなたは、自分の可能性を広げることが
できていますか?