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『部下のミスを怒ってもいいのでしょうか?』~経営者のマインドセットの秘密 Vol.143~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


『部下がミスをした時は、怒った方がいいの
でしょうか?優しく励ました方がいいのでし
ょうか?』

『最近の社員は、きつく注意すると萎縮した
り、やる気を無くしてしまうのでどう接して
いいのかわかりません。』

と悩んでいる経営者の方を見かけます。

みなさんはどうしていますか?


部下がミスをしてしまった場合のとっておき
の方法をお伝えします。

今週のテーマ:
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部下のミスを怒ってもいいのでしょうか?
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部下がミスをした時にどう対応するか?
怒るのか?許すのか?

それは、あなたのアウトカム次第です。あな
たが何を望むかで「あなたの対応」を選べば
いいのです。


もし、部下に【謝らせたい】なら、「なんて
ことしてくれるんだ!!」と怒ってください。

部下は(やっべー、怒らせちゃったよー)と
謝罪をするでしょう。

人は、怒られると謝罪します。が、それは、
攻撃されたことに対する「防御反応」である
事を知っておいてください。


もし、部下に【内省】させて、今後のパフォ
ーマンスを上げさせたいなら「どうした?こ
んなミスをするなんて。何が起きたの?」と
聞いてください。

部下は、(えっ?えっ?何が起きたかって?)
と自分の行動を振り返ります。

ミスをした時に、攻撃されずに「何が起きた
の?」と問いかけられると、人はうっかり内
省を始めるのです。


自分の行動を冷静に振り返ることのできた部
下は、次回の行動に変化を起こし始めるでし
ょう。


部下からの謝罪が欲しいですか?
部下のパフォーマンスの向上が欲しいですか?

【稼ぐ社長】はどちらのアウトカムを選ぶのか
もちろん明確ですよね。

また、

あなたが部下から【好かれたい】なら「いいよ
、気にするなよ♪」と言ってください。

部下はあなたを(いい上司だなー)と思うで
しょう。しかし、部下は仕事を「自分ごと」
にしなくなります。

結果の影響を受け入れることで人は「自分ごと
」であると認識していきます。

その機会を奪ってしまうと、「自分ごと」の意
識が希薄になります。

もしかすると、部下から「自分ごと」と意識す
る機会を奪っているのは、「あなたの好かれた
いマインド」によるものかもしれません。


【自分ごと】にさせたいなら「あらら、残念
だね~」と言ってあげてください。

(えっ?残念??あなたでなく、私が残念?
どういうこと?)と自分にどんな影響が及ぶ
のかを考え始めます。

その結果、(これは私ごとだったの?)と気付
き始めます。

その仕事を遂行する主人公は部下なのです。

あなたは、部下をその仕事を遂行する「主人公
」として扱っていますか?


部下のミスは確かにあなたのコントロール外で
す。が、それをどう扱うかは、あなたのコント
ロール内なのです。


「コントロール内」に意識を向けて下さい。


【経営者のマインドセットの秘密】

部下のミスをどう扱うかは、
あなたが決められる。

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今週のJOE語録
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  恐れることを恐れるな。

     by Joe

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恐れがいけないのではありません。
恐れることを恐れているのが問題なのです。

恐れることを許可していないから辛いのです。

恐れに気づき、「おれは、ビビってるーーー
ー!」と恐れずに、恐れてみてください。

さらに強くなれるはずです。