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『安易な内省』~経営者のマインドセットの秘密 Vol.161~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


「安易な内省」していませんか?

これはすぐに内省して、自分を責めてしまう
ことです。

他責にはせず、内省するというマインドは大
切ですが、安易に内省することは良くありま
せん。

あなたは大丈夫ですか?



今週のテーマ:
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安易な内省
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先日、部下について悩んでいる経営者の方と
お会いしました。

その方は、部下が思うように動かず、なかな
か成長しないことに悩んでいて、

「私の伝え方が悪いからこうなるんです」
「私がもっと成長しないといけないんで…」
とおっしゃっていました。

他責にはせず、内省するというマインドをお
持ちなようです。


部下の行動が問題と感じる場合、部下を怒る
のではなく、自分に着目してさらに鍛えるこ
とは重要です。

しかし!
「安易な内省」ではいけません。


「あー、私の伝え方が悪いんだ…」

「私が未熟だから、部下が思うように動かな
いんだ…」


と言いつつ、本当は部下に「それは違う。君
は間違っている」と言うことを避けてはいな
いでしょうか?


「君は間違っている」と言えない自分がいる。


それを言えない自分を見ないようにするため
に「私の伝え方が悪いんだなー」と浅い内省
を繰り返す。
このような浅い内省では変化は起きません。
もう一歩深く「内省」してみて欲しいのです。


安易に内省してしまっている自分に気付いた
ら、こう問いかけてください。

「本当に私がすべきことはなんだろうか?」
「私は何を恐れているのだろうか?」
と。


伝えるべきことを伝えられるようになるため
には、あなたの中に「ダメなものはダメ」と
言える『行動に対するジャッジ基準』を持つ
ことです。


「その行動はダメです。なぜなら、私達(我
が社)のミッションと反しているから」

「その行動はダメです。なぜなら、それでは
私達のビジョンには辿り着かないから」


その行動に対するジャッジ基準があるからこ
そ、組織がビジョンやミッションに向かって
いけるのです。

メルマガ読者の皆さんなら、浅いレベルでの
自責の念は不要です。

もう一歩深く内省し、今、自分が何から避け
ているか、を観るようにして下さい。


【経営者のマインドセットの秘密】

安易な内省をした自分へのダメ出しで
場を収めない。



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今週のJOE語録。
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私は、完璧だ。なんでもできる。

失敗もできるし、
落ち込むこともできる。

そして、
立ち直ることさえできる。


どうだ参ったか。

     by Joe

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完璧=なんでもできると訳すなら、

失敗くらい できないと。
落ち込むのも できないと。

完璧ではありませんね。