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『働くことへの恐れ(社員編)』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.47~

エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


今回から数回にわたり、
階層別の【働くことへの恐れ】について
シリーズでお伝えしていきます。


(階層別の働くことへの恐れ?)


はい。
社員、個人事業主、オーナー社長、
投資家という階層に分け、
それぞれのポジションで、働くことについて
「魅力」と「恐れ」を見ていきます。


(ほー)


第1弾は【社員編】です。


(なんかドキドキしてきました)


まず、社員として働くことでの
「魅力」はなんですか?


( 安定的に仕事が得れる ですか?)


その通りです。

不安定な時代かもしれませんが、
よっぽどのことがない限り、「明日」仕事が
なくなる、ということはありません。


(社員の方は、基本仕事を与えられますからね)


与えられる立場ということは、
「安定的に仕事を確保しやすい」という
ことです。


では、
社員として働くことで生まれる「恐れ」は?


(評価されないこと?)


近いですね!

社員の恐れ、それは、
『自分の力を100%発揮すること』
です。


(えっ?)


(そうなの?
 そんなことないと思いますよ!)


そう思うのはもっともだと思います。
このメルマガを読んでいる社員の方も
「そんなことない!」と思う方もいると
思います。


(そうですよ!)


しかし、本人は意識していないけど、
社員という立場ゆえに、無意識に
そうなりがちな理由が2つあるのです。


(そうなりがちな理由?)


ひとつめは、
「正当な評価をもらえなかったら…」
という考え(信念)です。


(それはあるかも!)


会社に評価基準があるかもしれませんが、
上司、社長は「全て」は見てくれない。
というか…全て見ることは不可能です。


それがわかっているゆえに、気持ちのどこかで
「一生懸命やっても正当な評価を得られない」
「アホらしい」と思ってしまいがちになるのです。


すると、100%全力でやるということに対して、
無意識がブレーキをかけてしまう、
ことが出てきてしまうのです。


私も社員時代、
そのような経験をたくさんしました。


(ジョーさんも?)


はい。
「なんで社長は、私でなく彼をそんなに
評価するんだろう!」
「私の方が、誰よりも全体を考えて動いているのに!」
「だったら、そんなやり方に従うものか!」
と、思ったこともあります。


そして、これは「社内の他の人」と比較する
ことで、この感情に陥ります。


これは、比較的自分が優秀だと思ってる
社員の方に起こりやすいパターンです。


(ジョーさん、自分が優秀だと思っていたんですね)


はい。
「勘違い」の真っ只中にいました(笑)


ふたつめは、
「結果が出なかったら、自分の力のなさが
バレる」です。


本当に100%自分の力を発揮した。
それでも十分な結果がでなかった。


それは、自分の能力のなさを証明することに
なるので、どこかでセーブをかけていくの
です。


(そんなことはありませんよ!
 最後まで一生懸命やっている社員もいます)


もちろん、そういう場合もあります。


これは自分にとって不都合な条件が
でてきた場合に起こりやすいです。


・いい上司でない。
・私の担当クライアントは偏屈。
・この予算では無理。

達成が困難な場合、他責にすることで、
自分の力を出し切っても意味がない。
という状態を、無意識につくってしまう
のです。


(そうなのかな〜)


これらの信念からくる恐れは、
無意識に機能していきます。


その結果、彼らはあることに努力します。


(なに?)


それは、
『どうやったら6〜7割の力で、給与をあげられるか?』
これに力を注ぐようになってしまうのです。


(力を注ぐ。という表現にビックリです)


・どうやったら早く帰れるかな…
・どうやったら自分がやらないですむかな…
・私の立場だと、これくらいで十分だ。
などです。


(う〜ん、ちょっとわかるような…)



ここで、社員の方に私がお伝えしたいこと。
それは…


社員というポジション上、
みなさんが向き合うべきテーマは、
【自己制限】なのです。


(自分に制限をかけているってことかぁ)


どうか、
自分の力を 100%発揮することを恐れない
でください。
恐れの中に飛び込み、自分の力を100%発揮
してください。


(でも…)


いいじゃないですか。正当な評価を得なくても!
いいじゃないですか。実力が露呈されても!


重要なことは、
あなたが今の職場で100%力を発揮して、
自分の力をつけること。


(なんか、いつになくアツいっすね!)


自分の力を出し切った経験、
そこから得られるものを全ての糧にする。
それが大切なことなのです。


そして、社長さんへ伝えたいことは、
社員の方は、このようなマインドに
「陥ってしまいがち」ということを知って下さい。


社員というポジションがそうさせて
しまっているのです。


自分の力を100%発揮したくない。
のではありません。

「怖がっている」だけで、
本当は100%力を発揮したいのです。
でも、それをするのに困難な立場にいるだけなのです。


(わかりましたが、
 そのままでいいわけがないし…)


もちろんです。

なので…

社長のあなたは、
彼が、恐れと向き合いつつも自分の力を100%
発揮するための環境を作ってあげればいいのです。


(どうすればいいの?)


社長であるあなたが「任命責任」をとる。
そして、社員には「実行責任」を突きつける
のです。


(任命した責任は俺が取る。
 実行の責任は、お前が取れ!
 ということですね)




最後に【自分の制限】と向き合う
ためのSelf Question をお伝えします。


Q私は、
 組織に守られていることと引き換えに、
 どんな制限を自分にかけているのだろうか?


Qもし今の環境においても、
 自分の力を100%発揮したら、
 どんな人生を送れるだろうか?


あなたは、この質問になんと応えるでしょうか?
自分を活かす天才になる旅、今週も楽しんで下さい♪



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 自分を極める言葉(特別篇)
   〜ブラックJOEからの挑発〜
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「この環境では、
 自分の力を発揮できない」だって!!

ジョー談じゃない!

自分の力を解放することを許可できるのは誰よ?
唯一、自分だけだろ!
これくらい知っておけ。

       by ブラック Joe


今回のお話は「親と子」の関係の投影です。
社員は、守ってもらっているのだから、
といって自分に制限をかけます。

社長は、守っているのだからといって相手
に制限をかけます。
それでは組織の発展は見込めません。

社員は守ってもらっているのだから、
やりきってください。
でも、守ってもらうためにも
組織のために100%自分の力を発揮する。
そうすれば、心地よく、そして評価も得られます。