エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。
今回は【モチベーションとテンションの違いとは?】
というテーマでお話ししたいと思います。
先日、社長さんからこんな相談を受けました。
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社員のモチベーションがなかなか上がりません…。
朝礼がいいと聞き、元気が出る朝礼を導入
しました。
一次的に社員のモチベーションが上がるの
ですが、しばらくすると下がってしまいます。
一度上がった社員のモチベーションを
継続させる方法はあるのでしょうか?
40代 A社長
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(モチベーションを上げるために朝礼を使う
会社が増えてきましたね)
(ある居酒屋の朝礼が有名で、いろんな社長が
視察して自社に導入しているそうです)
…
…
(どうしたんですか、ジョーさん?)
あの〜
そもそも論として、間違っていますよね。
(へぇ?)
モチベーションとテンションは違います。
(モチベーションとテンション?)
朝礼をしたら気持ちが上がった!
やる気が出た!というのは、
モチベーションではなく、テンションの話。
(テンション?)
テンションとは、気持ちの抑揚です。
楽しいことをイメージしたり、
みんなで大声を出すと、いい気分になる。
それはテンションが上がった、
という状態です。
(あーっ!そういえば、
学生の時にテニス部だったんですが、
女子が見ているときはテンションが
上がりました!!)
笑
(でも、テンションが上がると
パワフルになりますよね)
テンションの生理的メカニズムはこうです。
1)外的刺激により、体の内側を
興奮状態に変化させる。
2)その結果、行動が加速する。
3)しばらくしたら、通常の状態に戻す。
(なぜその状態は続かないのですか?)
テンション(興奮、緊張状態)が
ずっと継続されてしまうと
身体に変調をきたしてしまいます。
それを避けるため、しばらく経つと通常の
状態に戻すよう、自律神経が調整してるの
です。
テンションが上がり、
そして通常の状態に戻る一連のメカニズムなのです。
なので、
社員のテンションを上げたところで、
数時間後に下がることも必然なのです。
(ずっとハイ・テンションだと身体に負荷が
かかり過ぎてしまうということなんですね)
はい。
(でもいいじゃないですか?
一次的でも、相手のパフォーマンスが上がれば。
下がっても、また上げてあげればいいのでは?)
外的刺激によってパワフルに動く人には、
常に外的刺激が必要となっていきます。
もし、あなたが常にテンションを与えて
社員を動かしたいなら、
その方法は効果的でしょうね。
(それは嫌です!)
笑
(では、モチベーションを上げるには
どうしたらいいのですか?)
方法を考える前に、モチベーション。
これを正確に捉えてください。
(モチベーション?やる気?元気?)
そう捉えるので、テンションと混同してしまうのです。
モチベーションとは、奥の方から湧き上がる
「自分を突き動かす源泉」です。
テンションのように、簡単に上がったり、
下がったりしません。
日常では気持ちの浮き沈みはあるけど
「それとは関係なく突き進んでいく力」
これがモチベーションです。
(おおー。いいっすね〜。モチベーション。
それですよ。ソレ)
(相手のモチベーションを上げるには、
どうすればいいのですか?)
ありません。
(へっ?)
モチベーションは、奥の方から湧き上がる
自分を突き動かす源泉ですよ。
つまり、その人が自ら見つけ出すものであって、
社長が与えられるものではないのです。
(まじっすかーーーーー!)
そのことを多くの経営者が知らずにいるので、
社員のモチベーションを上げられない。
と悩んでいるのです。
(そんな、身も蓋もないこと言わないで下さい)
大丈夫です。
社員が自分のモチベーションを
見つけられるような関わりをすればよいのです。
それを次回、お伝えしますね。
まずは、モチベーションとテンションの違い
を感じてみてください。
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Joeの自分を極める言葉
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「もっとモチベーションを上げようぜ!!」
ってキミは言うけど、
キミの言っているのテンションだぜ。
by Joe
モチベーションとテンションは違います。
モチベーションは上がったり下がったり
するものではありません。
モチベーションとは、自分を突き動かす
エネルギーなのですから。