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『誰のアウトカム?』
~経営者のマインドセットの秘密 Vol.37~

こんにちは♪
エグゼクティブ コーチング トレーナーの
秋山 ジョー 賢司です。


今回は、【誰のアウトカム?】という
テーマでお話ししたいと思います。


先日、社長さんからこんな相談を受けました。

 ↓   ↓   ↓

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Q:
部下と面談を行うときに、アウトカムを設定
してみました。

「幹部との面談を通して何を得たいのか?」
を自分に問いかけたら「部下にもっとプロ意識
を持って欲しい」というアウトカムがでてきました。


そのアウトカムを意識して面談をしたのですが、
部下はピンとこない様子で、期待した反応は
得られませんでした。


私のアウトカム設定が良くなかったのでしょうか?


30代 H社長
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部下にプロ意識を持ってもらえなくて困って
いるのですね。


(この社長さんの気持ちわかる!
 だいたい、最近の若い社員はプロ意識が…)


えっとー
アウトカムを明確にする時に気をつけることが
あります。


(あっ、話、切られた…)


それは「自分ごとにする」です。


(どういうこと?)


「部下にプロ意識を持ってもらいたい」
これは自分のことではなく部下(他者)のこと
ですよね。


(そうですが、部下の問題だからって、社長が
口出しちゃいけない。っていうんですか?)


そうではありませんよ(笑)


このままでは、部下についてのことなので、
あなたの脳が、自分のアウトカムを理解でき
ないのです。


(ではどうすればいいんですか?)


「部下がプロ意識をもつ」というのは、相手の
ことですが、そうなってもらいたい、あなたの
アウトカムがあるはずです。


それを明確にする必要があります。


あなたのアウトカムを知らない限り、
あなたの無意識が、あなたをサポートすること
はできません。


(そうかも)


「部下にプロ意識をもってもらいたい」
 それを通して「わたし」の欲しいもの
 はなんだろう?」
と問いかけていきます。


H社長にも、
自分のアウトカムを明確にしてもらいました。

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H社長のアウトカム(欲しかったもの)。
それは…
部下がもっとプロフェッショナル意識を持って
くれれば、自分の中で「安心感」が湧く。


そして、安心感を覚えると、チャレンジ精神が
湧いてきて、そして、きぜんとした態度で、
組織をビジョンの方へ導くことができる。
これがH社長の欲しいものでした。


(私も、部下がもっとしっかりしてくれれば、
いいな~って思うことある。それって安心感を
得たかったんだ。この気持ちわかるな~)


ここで問題があります。


(?)


社長が、部下に「プロ意識」を望むのは当然の
ことです。
ただし、それは社長の安心感がないから、
その補償行為として望むものではないはずです。


(そうかも…)


部下がどうであれ、安心感とチャレンジする
気持ちを持つ。それは社長としてどれくらい
「プロ意識」がある人ですか?


(すごくある!)


どんな状況であれ、安心感とチャレンジする気
持ちをもつ「その自分」でいたら…


(いたら…)


プロ意識の低い部下を見たとき、
その人になんと伝えたいですか?


(その自分でいたら…)


(やっぱり、プロ意識を持って欲しいと思う)
 

なぜでしょう?


(俺たちは、組織でコア・ビジョンに向かって
いるから!その部下とも一緒に行きたい。
そのためにももっとプロ意識を持ってもらいたい。って!)


それが「部下に伝えたいこと」だった、のでは
ないでしょうか?


(そっか!)


向かうべきはコア・ビジョンですね。

※コア・ビション:バックナンバーVol.18・19を参照ください。
http://jujube-ex.jp/Ldr0/4t1791


最後に【アウトカムを自分ごとにする】ための
Self Question をお伝えします。

Q:『他の誰かにそうなってもらいたい』
  それを通して、「わたし」の欲しいもの
  はなんだろう?

例)『  』の中には、
・部下にプロ意識を持ってもらいたい。
・奥さんにもっと優しくなってもらいたい。
 などを入れてみてください。


あなたは、この質問になんと応えるでしょうか?
自分を活かす天才になる旅、今週も楽しんで下さい♪
CHANGE YOUR MIND!!


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  Joeの自分を極める言葉
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私の望みはいいんです…。
それよりも、あなたの望みを叶えてあげたい。

という「あなたの」望みに気づくべき。
         by Joe


部下のため、
顧客のため、
家族のため、
対象が誰であれ、
それはあなたの望み。

人は、したいことしかできないようです。