プロ野球選手の森本稀哲氏は引退後、経営コンサルティング会社と業務提携。これは、世間的にも大きなニュースとして報じられました。そのセカンドキャリアを歩き出すタイミングで彼が選んだのは、秋山ジョー賢司のコーチングセッションでした。一体、セカンドキャリアを歩む森本稀哲氏に、秋山ジョー賢司のセッションは、どのような影響を与えたのでしょうか。
最初は、単純に楽しみでした。一体どんなもんだろうって。それで、1回目を受けたんですね。そのとき初めてジョーさんに会って、「なんかアツい人だけど、こっちには伝わってないんだけど…」って思っちゃったんです(笑)そして、2回目受けたんですね。そしたら、スッと入ってきたんですよ。すごい不思議なんですけど。2回目で、なんとなくジョーさんの存在を受け入れられた。もう3回目は、結構楽しみって感じでセッションに向かっている自分がいました。なんていうか「ジョーさんの使い方」みたいなのが分かってきたっていうか。どうしたら僕のことをもっと引き出して貰えるのかが分かってきたという感じでした。
「可能性」ですね、自分という存在の。自分自身がどういう人間かってことが見えてきました。それまでって「なんでこんなに上手くいってるんだろう?」とか「なんでこんな人に出会えたんだろう?」とか、「無意識」でやっていました。それは、現役時代も含めて。でも、セッションを受けると、そういうことをすべて「意識的」にできるようになった。なんかこう、すべて裏付けがとれるというか…。セッションの中でそれをすることで、自分自身というものが見えてくるんです。なかなか上手く表現できないですけど…自分自身が引き出されるって感じです。
後半は、もうワクワクしてました。自分を全解放できて、考えていること、思っていること、ぶつけることそのものが目的になってくるっていうか、そういう感覚でしたね。なんか、結果を求めるとか、大きな目的みたいなものに向かっていく意識が薄れていった。もうこの頃には、かなり自分自身というものを解放した状態でしたよ。最後は、金八先生の最終回みたいでした(笑)もう感動で、涙出そうって感じ。いや、自分でも気持ち悪いのもわかるんですけどね(笑)
あ、それは全然一緒です。スポーツのほうのコーチ・コーチングともつながっています。ビジネスであろうと、コミュニケーションとかアナログの部分は変わらないですから、本質的にはスポーツでいうところのコーチングと変わらない。例えば、野球の場合もそうなんですけど、結局身体を全力で動かすために一番必要なのってマインドの部分なんですよね。どれだけこれからやろうとしていることに迷いなく、自分自身を解放して全力を出せるかってことなんです。
自分の中のコアビジョンとか、目的に向かって歩いていってるっていうか、もうすでにある自分のコアに向かって歩いている感じです。はっきりではないのですが、「こういう感じの人間になりたい」みたいな大きな夢に向かえていると思います。うーん。なかなか分かりづらいし、抽象的な話で伝わりづらいと思うんですけど。野球選手もそうなんですが、すぐに分かりやすい結果を欲しがるんです。試合前半に1、2本だけヒット打つみたいな。会社で言うと、目の前の利益だけを追い求めるみたいな。僕も未だに勘違いしてしまうことはよくあるんですけど、すぐ理解したい、すぐ触れたい、すぐカタチにしたいって思ってしまう。でも、そうじゃない価値観が手に入ったんです。そうすると、色々な物事の捉え方が全然変わるんですよね。
迷っているうちはやる必要ないと思いますよ(笑)そんなに安いもんじゃないし、理解できないってこともあるし。心から自分を解放してみたいって思ったら、それが一番意味のあるセッションになると思います。受けると分かるんですけど、ジョーさんが解放してくれるわけじゃないんですよね。自分を解放する、解放できるようになるのは、結局自分自身なんです。ジョーさんは、その手助けと出てきたものをきっちりと分析してくれる。だから、自分自身を解放したい!って思った時にこそ、ぜひ受けてみるといいと思いますよ。
森本稀哲(もりもと ひちょり)
高校野球の名門・帝京高校の主将として甲子園に出場。 1999年ドラフト4位で日本ハムファイターズに入団。 2006年には1番レフトとして活躍、チームを日本一に導く。 2011年横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)移籍。 2014年埼玉西武ライオンズへテスト入団。 現在は、経営コンサルティングを手掛ける『CKPLAT』に所属。 野球解説やタレントのほか、ビジネス関係の講演も行っている。